霞んだ霧の中に立ち竦むその姿に
麒麟が見惚れていた
はじめましてとさよならを
同じ口で言った 君は音がしなかった
可哀相に
ニスタットに続く足跡を眺めて 潰れて行く
脳細胞が死んでいく音がする
僕は君の音しか要らないのに
(音速で生きればいい)